2021/4/9 リバティプリント
「ミセスのスタイルブック」
マ・レルラ デザイナーの
阿部真理です。
こちらにおたずねいただき、ありがとうございます。
4月12日発売の文化出版局「ミセスのスタイルブック」初夏号に6ページの特集をしていただき、表紙にも使っていただける、という夢じゃないかな、と疑いたくなるようなうれしいことになりました。
文化出版局と言えば、学生時代から長い間の憧れでした。
文化服装学院での学びは、日本一、と思っている私にとり、そのプロ中のプロがみる定期誌にそれも表紙でのせていただく、というのは、背筋がのびるドキドキワクワクのプロセスそのもの。
リバティジャパン様が、全面的に生地も提供してくださる、ということに感謝で胸があつくなりました。
リバティプリントの、日々感じている素晴らしさを少しでも多くの方にお伝えしたいな、といつも思っています。
今回の掲載した形についての簡単なメモを書いてみたいと思います。
初夏号、ということで、今回私のぜひおすすめしたいリバーシブルの要素は、リバティプリントそのもので、秋冬のような全面芯は使わず、軽やかなものになりました。
二枚重ねると生まれる新たな機能性を存分に楽しんでいただける、キュロットスカート、コーディガン、タックスカート。
一つの柄でも素敵なリバティプリントを組み合わせることにより、さらに相乗効果がうれしい一重のブラウスとワンピース(マ・レルラの定番のかたち)の5型を製作し、掲載していただきました。
表紙にもしていただいたキュロットスカートは、同じパターンですが、スリットの開いている側は脇に、もう片側は膝の中心の前後にはぎ目をいれることにより、スリットが可能になりました。もう片側の裏が見えることになるので、生地の裏が表とあまり違わない生地を選ぶことがポイントになります。
半袖のワンピースは、ウエスト切り替えのクラシックなデザインの要素を生かしつつ、プリンセスラインでスッキリ見せながら、後ろ中心のタックでゆったり着られるデザインです。ウエストマークしたいときには、お手持ちのシンプルなベルトなどしていただくと今回の掲載写真のようになります。
前身頃に細いタックのヨークを配したブラウスは、メインの柄の他にヨーク、縁周りの付属に使う三柄を使用しています。前後差のある丈で、前からみるとスッキリ、後ろからだとほどよくヒップをカバーしてくれます。ゆったり着られるオーバーサイズですが、着るかたを選ばずスッキリ見えるよう工夫しました。
お揃いの生地のタックスカートは、あっというほど簡単です。リバーシブルで違う表情できられる上、前はタック、後ろはゴムでギャザースカートになっており、どちらを前にはいていただいても大丈夫です。まっすぐに縫う練習にもなるので、ハンドメイドクラスではよく皆さんが作られています。
コーディガンは、芯も伸び止めもなるべく使わず、これからの時期に軽くはおれるカーディガンを意識してデザインしました。前をしっかりしめて着ることはないので、無地感覚で着られる柄を選ぶこと、表裏の生地がマッチしていることが、素敵に着られる生地選びのコツです。
どなたでも手にいれやすい定番の新エターナルコレクションから柄はセレクトしています。
たくさんのかたに作っていただけたらこんなにうれしいことはありません。