2021/2/6 リバティプリント
リバティプリントのコレクション
マ・レルラ デザイナーの
阿部真理です。
こちらにいらしていただきありがとうございます。
リバティプリントがこんなに継続したコレクションになっていく、とは、はじめてリバティプリントを中心の生地に据えて展開した13年前には、全く思っていませんでした。
その当時は、オリジナルのニットが中心で、創業当時から年に二回づつ春夏、秋冬と全国のギャラリーでコレクションを発表していましたが、ニットだけでは片寄り勝ちな展開が、布帛物をいれるとスパイスがきく感じで好きで、縦編、エンブロイダリーレース、心臓にも超難しいベルベットなどをシーズンで数型づつ、展開していました。
それが、たまたま大量に買ってしまったリバティプリントを使った一回限りのつもりで発表したその年のコレクションは、驚くべき反響でした。
リバティプリントの幅広く根強いファン層の厚さに圧倒されました。
それでも、ずっと一回づつを貫いてきた私は、翌年はまた違うテーマを模索するつもりでしたが、創業間もない頃からお世話になってきた長崎のギャラリーのオーナーから、「これを毎年やりましょうよ。お客様が求めているんだから。」と言われて衝撃を受けました。
恥ずかしい話ですが、お客様が求めている、と言うことをあまり考えてなかったことに気がついた瞬間でした。
デザイナーとして仕事をしてきて、自分がプロダクトアウトすることを優先して来ましたが、私に求められているのは、これだと思いました。リバティプリントを前にするとワクワクがとまらないのです。
毎シーズン、ロンドンから発信される新しいテーマのコレクションに魅了されっぱなしです。
現在は、春、夏、秋冬とリバティプリントを年に三回コレクションとして発表しています。
大好きすぎる故に、この生地を、綿でありながら秋冬も楽しめる工夫しました。
今年はさらに、このリバティプリントの素晴らしさを違った形でお伝えできる念願だった計画が進行中です。
お伝えできる機会が、待ち遠しくてなりません。