2021/1/27 旅
ミラノの憧れの、、
マ・レルラ デザイナーの
阿部真理です。
こちらまでいらしていただき、ありがとうございます。
ディエチコルソコモという、元イタリアンヴォーグの編集長が、ミラノにオープンしたスペースが話題になっている、というファッション誌のワールドニュースの小さな誌面をみて、実物をみてみたい!と思ったのは、かれこれ30年ほど前のこと。
月日を置かず、妹と早速ミラノへ訪ねました。
ファッションとは無縁の街並みのなかの、建物が迫ってきそうな黒い路地を抜けたさきのその景色を今でもはっきりと記憶しています。
荘厳でフレッシュで優美な、合うはずのない様々な要素が渾然一体となり、ハーモニーを奏でている、とでもいいましょうか、それは、不思議でワクワクする美しいスペースでした。
最先端のセレクトショップ、オーダースペース、ブックショップ、ギャラリー、カフェレストランを有するスペースは、当時そんなものみたことのない、ライフスタイルを提唱する空間。
ハンマーで打たれたように、これだ!と私の頭のなかに深く強く響きました。
服がおしゃれなだけでなく、生き方、精神性が問われているように思ったのです。
自分が求めていたもの、鍵と鍵穴がぴったりとあったような感覚でした。
それは、今も続いていて、かのスペースのようには行きませんが、アトリエでは、毎月何かしらの生活を楽しむためのイベントを催しています。
ちなみに、そのディエチコルソコモは、当時南青山にあったアトリエから一分の場所に、私たちが訪ねてから程なくして、東京店をオープンさせました。
話は飛びますが、あの当時のスペースは、私の頭のなかでファンタジーとなり、広がって、私の机の前の窓から見える、今は紫キャベツ畑が、売りにでないかしら?なんて妄想しています。(買えるはずもないのですが)そうしたら、あそこにミニモールのように建物を建てて、レストラン?ギャラリー?美容院?それから、、、そんなことを考えてるなんて、だーれも知りません(笑)