マ・レルラ　デザイナーの阿部真理です。

マ・レルラってどういう意味ですか？とよくたずねられます。

その度に懐かしい様々なことがあふれるほど思い出されます。

27年前、私は10歳と7歳の子供をかかえた母子家庭でフリーの企業デザイナーでした。
曜日により、ジャンルのことなる数社を掛け持ちでとにかく企画、デザインをする仕事です。

ブランドごとのコンセプトに合わせて大量にデザインしていると不思議なことに、もしこれが自分のブランドならこうする、というのが明確になってきてひとつの世界が私の中に育っていくのです。

そんな頃出会った数店のセレクトショップをもつオーナーに「自分のブランドを作り本気でデザインするなら、売ってやるよ」と言われ、気楽に会社を立ち上げました。

maは、真理のマとフランス語の所有形容詞の”私の”、re-ruは、子供の頭文字、raは、前述の方と立ち上げにお世話になった方に共通の音でした。

私の大切な人達、それがマ・レルラの意味です。

一年後には、新宿にオープンが決まった某有名百貨店に出店がきまり、滑り出しは快調でしたが、その後、語り尽くせない様々なできごとがありました。

まさに奇跡の連続でした(笑)